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宮の森矯正歯科クリニック

プロフィール

平賀 順子(ひらが じゅんこ)|宮の森矯正歯科クリニック
診療科目 矯正歯科
出身 大阪大学歯学部
経歴 1983年大阪大学歯学部卒業。同年同大歯学部矯正科入局。87年北海道大学歯学部矯正科入局。97年宮の森矯正歯科クリニック開業
資格等 日本矯正歯科学会矯正歯科認定医
日本矯正歯科学会矯正歯科指導医
日本矯正歯科学会矯正歯科専門医
歯学博士

いち早く歯科用CTを導入し、虫歯予防をしながら矯正歯科治療を実践

「矯正歯科」とは

 虫歯などを治療する一般歯科とは異なり、悪い歯並びを綺麗な歯並びにしたり、上下の歯がきちんと噛み合うようにするのが矯正歯科だ。主に矯正装置を使用して歯や顎の骨に力をかけ、ゆっくりと動かし歯並びと噛み合わせを治していく。不正咬合、顎変形症、顎関節症などの治療が主だが、割合としては自費診療対象の不正咬合が一番多いと言われている。
 この中で顎変形症(受け口・顎のゆがみなど)の治療は、顎の骨に対する外科手術を併用するため口腔外科と連携して治療に当たることになる。この治療に関しては保険診療が可能で、先天性疾患(唇顎口蓋裂)、顔面疾患(顔面肥大症)、全身シンドロームで顔や口にも症状が現れる場合など広範囲で保険適用となっており、手術前後の矯正歯科治療に関しても保険診療が可能だ。また顎関節症の治療についても保険診療となる場合がある。
クリニックのエントランス

クリニックのエントランス

治療方針

宮の森矯正歯科クリニックでは、機能的な咬み合わせを確立するため顎関節の調和に重点をおいた治療を行なっている。そのため道内ではいち早く、歯科用CTを導入。従来のX線写真で得られる平面的な情報に比べ、歯科用CTでは短時間で3D(三次元画像)を構築。顎関節の状態をはじめ、骨の中に埋もれて生えてこない歯(埋伏歯:まいふくし)の位置を確認したり、歯周病の患者さんの歯槽骨の状態を正確に把握できるので精度の高い診療を可能にした。また、患者さん自身も自分の目で細部を確認できることから、安心・納得のうえで治療を進められるメリットも大きい。現在、スタッフは矯正歯科医は3名(非常勤1名含む)、歯科衛生士4名(非常勤1名含む)で構成(全員女性)。「母親目線を大事に、安心して治療を受けてもらえるように心がけています」(平賀院長)
 近年、子どもの歯並びを気にして来院する親子が多くなっているという同クリニック。不正咬合は成長期に治したほうが治療効果は出やすいが、口の中に装置が入るので、歯磨きがしづらく、虫歯になりやすい側面があった。この中で同クリニックでは、矯正治療をしながら定期的に口の中の汚れや歯茎の状態、歯磨きの状態などチェックし、総合的な口腔ケアを行ない『虫歯にしない治療』を実践している。
歯科用CT

歯科用CT

歯並びと口呼吸の関係

「子どもの歯並びを気にされる親御さんの来院が圧倒的に多いのですが、実は歯並びの悪いお子さんは口呼吸していることが多く、歯並びは口呼吸と大きく関わっています」
 平賀院長はこのように指摘し、鼻ではなく口で呼吸をしていると、矯正治療を施しても綺麗な歯並びを維持することができないと警鐘を鳴らす。人間の体には形態と機能があり、もともと人は口でモノを食べ、鼻で呼吸するようになっている。鼻で呼吸すると脳を冷やす効果があり、よく噛んで食べる子は唾液が出て脳に刺激がいくなどいろいろな面で良い影響がある。一方、口の開いている子どもは口輪筋が弱るために、だらっとした口元になり、歯並びや口の中の環境を悪くしがち。そういうケースでは、口を閉じやすくする環境を作ってあげることが必要だ。宮の森矯正歯科クリニックでは、口腔周囲筋を鍛える筋機能療法、リップトレーニングで唇の形を良くし、唇の口輪筋を強くするなど、審美的な要因だけではなく口の周りの様々な筋肉のバランスを整える指導を行なっている。
顎関節と歯のかみ合わせの関係を調べる半調節性咬合器

顎関節と歯のかみ合わせの関係を調べる半調節性咬合器

【矯正歯科治療の今後】
 人間の体は全てが連動しており、そういう観点から考えると矯正歯科治療は実に奧が深い。来院のきっかけは子どもの歯並びだとしても、口の中の環境はいろいろな意味で全身状態に深く関わっている。同クリニックではこの事実を論理的に親御さんに説明し、矯正治療をしながら口腔ケアの大切さを伝えている。「今後の矯正歯科治療は、早いうちから口腔ケアに関心を持ってもらうための啓蒙運動を私たち歯科医師側も積極的に行なうことが大事なことではないかと思っています」(平賀院長)